秘書検定という名前は聞いたことがあっても「具体的にどんな資格なの?」「秘書の仕事内容って?」「勉強法は?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

秘書検定1級に合格した秘書子と申します。
私は「秘書検定」に合格し、営業事務から「秘書」へ転職することができました。

そこでこのサイトでは、「秘書検定のすべて」について詳しく具体的に解説していきます。

主に以下の内容を発信していきます。

  1. 「秘書」への転職法について
  2. 秘書検定の勉強法・勉強量
  3. 秘書検定おすすめのテキスト・通信講座

秘書検定とはどのような資格?

女性秘書が資料を持って会議で説明している場面の画像

直近の令和6年6月に行われた第133回秘書検定の受験状況は以下の通りです。

施行級受験者数合格者数合格率
1級599名206名34.4%
準1級2,204名936名42.5%
2級10,761名6,281名58.4%
3級6,657名4,678名70.3%
20,221名12,101名
1~133回 総計8,025,008名4,278,581名
実務技能検定協会公式HP

一度の受験者数が2万名を超え、過去800万名以上の人が受験した人気の資格と言えます。

秘書検定は、ビジネスマナーや秘書業務の知識、社会人としての基本的な対応能力を測るための資格試験です。

秘書として働く人だけでなく、一般のビジネスパーソンにも役立つスキルが学べるため、多くの学生や社会人が受験しています。

試験内容

秘書検定の試験は3級から1級の全休すべての筆記試験で「理論」と「実技」の内容が出題されます。

「理論」「実技」それぞれが60%以上正解しないと合格できません

準1級と1級は筆記試験に合格後、面接試験があります

筆記試験の出題形式について

  • 3級・2級・準1級はマークシート方式と記述問題
  • 1級はすべて記述問題

2025年試験日程

回数試験日受付期間備考
第136回2025年6月22日(日)2025年4月4日(金)~5月20日(火)
第137回2025年11月16日(日)2025年9月3日(水)~10月14日(火)
第138回2026年2月8日(日)2025年12月8日(月)~2026年1月13日(火)※2級・3級のみ実施

毎年6月、11月、2月の3回実施されます。

「2月」は2級と3級のみ、準1級と1級の試験はありません。

試験時間

資格時間
3級11:50〜13:50
2級14:50〜17:00
準1級11:50〜14:10
1級14:50〜17:20
上記日程は参考(2024年)

筆記試験は3級~1級まで同日実施されますが、上記のように時間が違います。

「3級と2級」「2級と準1級」を併願受験することが可能です。

併願であれば拘束時間が5時間もあるので、集中力・体力も必要です!

合格通知の時期

資格試験結果通知時期
2級・3級試験終了約3週間後に通知
準1級筆記:試験終了約2週間後、面接:約3週間後
1級筆記:面接試験日の約1週間前まで、面接:約3週間後

1級・準1級筆記試験の免除について

面接試験に不合格だった方は、1年間(次回と次々回)は筆記試験が免除されます(初回の面接
試験を欠席された方には適用されません)。

合格証・合格証明書はデジタル化したものを合格者各人宛てに発行します。

所定のURLから「合格証明書」はいつでもダウンロードやPDF保存が可能です。

デジタル環境がない方には有料で対応もできます。

  • 合格証(カード)発行:1,000円
  • 合格証明書発行:1,000円

受験料

受験級受験料(税込)
1級
(他の級との併願受験不可)
7,800円
準1級6,500円
2級5,200円
3級3,800円

併願受験の場合

受験級受験料(税込)
準1級・2級併願11,700円
2級・3級併願9,000円
※1級は併願できません。

試験内容

秘書検定の試験は3級から1級の全休すべての筆記試験で「理論」と「実技」の内容が出題されます。

「理論」「実技」それぞれが60%以上正解しないと合格できません。

準1級と1級は筆記試験に合格後、面接試験があります。

筆記試験出題形式は以下の通りで、理論と実技それぞれが60%以上の正解で合格することができます。

筆記試験出題領域

  1. 【理論】必要とされる資質
  2. 【理論】職務知識
  3. 【理論】一般知識
  4. 【実技】マナー・接遇
  5. 【実技】技能

3級から1級までの各級における審査基準の詳細は以下の通りです。

3級の審査基準

初歩的な秘書的業務の理解ができ、基本的な業務を行うのに必要な知識、技能を持っている。

Ⅰ必要とされる資質
⑴ 秘書的な仕事を行うについて備えるべき要件

  • 初歩的な秘書的業務を処理する能力がある。
  • 判断力、記憶力、表現力、行動力がある。
  • 機密を守れる、機転が利くなどの資質を備えている。

⑵ 要求される人柄

  • 身だしなみを心得、良識がある。
  • 誠実、明朗、素直などの資質を備えている。

Ⅱ職務知識
⑴ 秘書的な仕事の機能

  • 秘書的な仕事の機能を知っている。
  • 上司の機能と秘書的な仕事の機能の関連を知っている。

Ⅲ一般知識
⑴ 社会常識

  • 社会常識を備え、時事問題について知識がある。

⑵ 経営に関する知識

  • 経営に関する初歩的な知識がある。

Ⅳマナー・接遇
⑴ 人間関係

  • 人間関係について初歩的な知識がある。

⑵ マナー

  • ビジネスマナー、一般的なマナーを心得ている。

⑶ 話し方、接遇

  • 一般的な敬語、接遇用語が使える。
  • 簡単な短い報告、説明ができる。
  • 真意を捉える聞き方が、初歩的なレベルでできる。
  • 注意、忠告が受けられる。

⑷ 交際の業務

  • 慶事、弔事に伴う庶務、情報収集と簡単な処理ができる。
  • 贈答のマナーを一般的に知っている。

Ⅴ技 能
⑴ 会 議

  • 会議に関する知識、および進行、手順について初歩的な知識がある。
  • 会議について、初歩的な計画、準備、事後処理ができる。

⑵ 文書の作成

  • 簡単な社内文書が作成できる。
  • 簡単な折れ線、棒などのグラフを書くことができる。

⑶ 文書の取り扱い

  • 送付方法、受発信事務について初歩的な知識がある。
  • 秘扱い文書の取り扱いについて初歩的な知識がある。

⑷ ファイリング

  • 簡単なファイルの作成、整理、保管ができる。

⑸ 資料管理

  • 名刺、業務上必要な資料類の簡単な整理、保管ができる。
  • 要求された簡単な社内外の情報収集ができ、簡単な整理、保管ができる。

⑹ スケジュール管理

  • 上司の簡単なスケジュール管理ができる。

⑺ 環境、事務用品の整備

  • オフィスの簡単な整備、管理、および事務用品の簡単な整備、管理ができる。

2級の審査基準

2級程度 領域内容

秘書的業務について理解ができ、一般的な秘書的業務を行うのに必要な知識、技能を持っている。


Ⅰ必要とされる資質

⑴ 秘書的な仕事を行うについて備えるべき要件

  • 一般的に秘書的業務を処理する能力がある
  • 判断力、記憶力、表現力、行動力がある
  • 機密を守れる、機転が利くなどの資質を備えている

⑵ 要求される人柄

  • 身だしなみを心得、良識がある
  • 誠実、明朗、素直などの資質を備えている

Ⅱ職務知識

⑴ 秘書的な仕事の機能

  • 秘書的な仕事の機能を知っている
  • 上司の機能と秘書的な仕事の機能の関連を知っている

Ⅲ一般知識

⑴ 社会常識

  • 社会常識を備え、時事問題について知識がある

⑵ 経営管理に関する知識

  • 経営管理に関する初歩的な知識がある

Ⅳマナー・接遇

⑴ 人間関係

  • 人間関係について一般的な知識がある

⑵ マナー

  • ビジネスマナー、一般的なマナーを心得ている

⑶ 話し方、接遇

  • 一般的な敬語、接遇用語が使える
  • 短い報告、説明、簡単な説得ができる
  • 真意を捉える聞き方が一般的にできる
  • 忠告が受けられ、注意ができる

⑷ 交際の業務

  • 慶事、弔事に伴う庶務、情報収集とその処理ができる
  • 贈答のマナーを一般的に知っている
  • 上司加入の諸会の事務を扱うことができる

Ⅴ技能

⑴ 会議

  • 会議に関する知識、および進行、手順についての知識がある
  • 会議の計画、準備、事後処理ができる

⑵ 文書の作成

  • 文例を見て、社内外の文書が作成できる
  • 会議の簡単な議事録が作成できる
  • 折れ線、棒、簡単な円などのグラフを書くことができる

⑶ 文書の取り扱い

  • 送付方法、受発信事務について知識がある
  • 秘扱い文書の取り扱いについて知識がある

⑷ ファイリング

  • 一般的なファイルの作成、整理、保管ができる

⑸ 資料管理

  • 名刺、業務上必要な資料類の整理、保管が一般的にできる
  • 要求された社内外の情報収集、整理、保管が一般的にできる

⑹ スケジュール管理

  • 上司のスケジュール管理が一般的にできる

⑺ 環境、事務用品の整備

  • オフィスの整備、管理、および事務用品の整備、管理が一般的にできる

準1級〈一次試験(筆記)〉

秘書検定
程度 領域内容

秘書的業務について理解があり、1級に準じた知識を持つとともに、技能が発揮できる。


Ⅰ必要とされる資質

⑴ 秘書的な仕事を行うについて備えるべき要件

  • 秘書的な仕事を処理する能力がある
  • 判断力、記憶力、表現力、行動力がある
  • 機密を守れる、機転が利くなどの資質を備えている

⑵ 要求される人柄

  • 身だしなみを心得、良識がある
  • 誠実、明朗、素直などの資質を備えている

Ⅱ職務知識

⑴ 秘書的な仕事の機能

  • 秘書的な仕事の機能を知っている
  • 上司の機能と秘書的な仕事の機能の関連を知っている

Ⅲ一般知識

⑴ 社会常識

  • 社会常識を備え、時事問題について知識がある

⑵ 経営管理に関する知識

  • 経営管理に関する一般的な知識がある

Ⅳマナー・接遇

⑴ 人間関係

  • 人間関係について知識がある

⑵ マナー

  • ビジネスマナー、一般的なマナーを心得ている

⑶ 話し方、接遇

  • 状況に応じた言葉遣いができ、適切な敬語、接遇用語が使える
  • 長い報告、説明、苦情処理、説得ができる
  • 真意を捉える聞き方ができる
  • 忠告が受けられ、忠告の仕方を理解している

⑷ 交際の業務

  • 慶事、弔事の次第とそれに伴う庶務、情報収集とその処理ができる
  • 贈答のマナーを知っている
  • 上司加入の諸会の事務、および寄付などに関する事務が扱える

Ⅴ技能

⑴ 会議

  • 会議に関する知識、および進行、手順についての知識がある
  • 会議の計画、準備、事後処理ができる

⑵ 文書の作成

  • 社内外の文書が作成できる
  • 会議の簡単な議事録が作成できる
  • 折れ線、棒、円などのグラフを書くことができる

⑶ 文書の取り扱い

  • 送付方法、受発信事務について知識がある
  • 秘扱い文書の取り扱いについて知識がある

⑷ ファイリング

  • ファイルの作成、整理、保管ができる

⑸ 資料管理

  • 名刺、業務上必要な資料類の整理、保管ができる
  • 要求された社内外の情報収集、整理、保管ができる

⑹ スケジュール管理

  • 上司のスケジュール管理ができる

⑺ 環境、事務用品の整備

  • オフィスの整備、管理、および事務用品の整備、管理が適切にできる

準1級〈二次試験(面接)〉

⑴ ロールプレーイング
(審査要素)
秘書的業務担当者としての、態度、振る舞い、話の仕方、言葉遣い、物腰、身なりなどの適性。

  • 一般的なあいさつ(自己紹介)ができる
  • 上司への報告ができる
  • 上司への来客に対応できる

1級〈一次試験(筆記)〉

1 級〈一次試験(筆記)〉程度
領域内容

秘書的業務全般について十分な理解があり、高度な知識を持つとともに、高度な技能が発揮できる。

Ⅰ必要とされる資質

⑴ 秘書的な仕事を行うについて備えるべき要件

秘書的な仕事を処理するのに十分な能力がある。
判断力、記憶力、表現力、行動力がある。
機密を守れる、機転が利くなどの資質を備えている。

⑵ 要求される人柄

身だしなみを心得、良識がある。
誠実、明朗、素直などの資質を備えている。

Ⅱ職務知識

⑴ 秘書的な仕事の機能

秘書的な仕事の機能を知っている。
上司の機能と秘書的な仕事の機能の関連を十分に知っている。

Ⅲ一般知識

⑴ 社会常識

社会常識を備え、時事問題について知識が十分にある。

⑵ 経営管理に関する知識

経営管理に関する一般的な知識がある。

Ⅳマナー・接遇

⑴ 人間関係

人間関係についての知識が十分にある。

⑵ マナー

ビジネスマナー、一般的なマナーを十分に心得ている。

⑶ 話し方、接遇

状況に応じた言葉遣いが十分にでき、高度な敬語、接遇用語が使える。
複雑で長い報告、説明、苦情処理、説得ができる。
真意を捉える聞き方ができる。
忠告が受けられ、忠告の仕方を十分に理解している。

⑷ 交際の業務

慶事、弔事の次第とそれに伴う庶務、情報収集とその処理ができる。
贈答のマナーを十分知っている。
上司加入の諸会の事務、および寄付などに関する事務ができる。

Ⅴ技 能

⑴ 会 議

会議に関する知識、および進行、手順についての知識が十分にある。
会議の計画、準備、事後処理が十分にできる。

⑵ 文書の作成

社内外の文書が作成できる。
会議の議事録が作成できる。
データに基づき、適切なグラフを書くことができる。

⑶ 文書の取り扱い

送付方法、受発信事務について知識が十分にある。
秘扱い文書の取り扱いについて知識が十分にある。

⑷ ファイリング

適切なファイルの作成、整理、保管ができる。

⑸ 資料管理

名刺、業務上必要な資料類の整理、保管ができる。
要求された社内外の情報収集、整理、保管ができる。

⑹ スケジュール管理

上司のスケジュール管理が十分にできる。

⑺ 環境の整備

オフィスの整備、管理ができ、レイアウトの知識がある。

1 級〈二次試験(面接)〉

⑴ ロールプレーイング
(審査要素)
秘書的業務担当者としての、態度、振る舞い、話の仕方、言葉遣い、物腰、身なりなどの適性。

上司への報告ができる。
上司への来客に対応できる。